仕事場にはロッキングチェアがあります。

オフィスの空気の中に、ひとつだけ「休日のリビング」がまぎれこんだような存在です。
朝いちばんに出社すると、ロッキングチェアがちょこんとそこにいて、
「今日もがんばるの？」とでも言いたげに静かに待っています。

もちろん椅子なので何も言いませんが、なんとなくそんな雰囲気です。

お昼休みになると、誰かがそっと座ってゆらゆら。
その揺れ方がまた絶妙で、見ているこちらまで眠くなる“子守唄みたいな揺れ”です。

ときどき揺れすぎて、まるで椅子のほうが楽しんでいるように見えるのは気のせいでしょうか。

忙しい日でも、ロッキングチェアがゆらっと揺れるだけで、
「まあ、あわてなくてもいいよ」と言われているような気がします。

職場のマスコットみたいな存在です。

 

お客様担当　阿部